友人のAちゃんが、「ピカソ展はお薦めです。やっぱり大きな存在です。ちゃんと知りたいと思いました」などと言っていたのを思い出し、思い切って国立新美術館へピカソの作品群に会いに行く。
...よかった。想像以上に。
どんより雨の平日、館内はほどよく空いている。
加えて、今の私には、今日これしか用がない。
そうゆうベストの環境も手伝って、じっくり鑑賞が可能。
思えば、これまでの私って、「気がせいている」というのが標準モード。
美術展をこんなにゆっくり鑑賞したことはなかったかもなぁ...。
栄えある「生まれてはじめてゆっくり鑑賞」第一回が、ピカソっての、すごいかも!などとひとりごち、膨大な作品の前を回遊。
ブリキや木切れで作った立体とか、本の挿絵、デザイン的なものとか...ピカソってキモチの赴くままにいろいろな手法に挑戦したひとだということを始めて知った。さらに完成度の高いデッサンとか習作とかがまずあって、その後数年たって、さらにそれから発展した作品...などという時系列でのピカソ作品の鑑賞というのも出来て面白い。
ピカソの晩年は1970年代。
90代を越えてまだなお作品を生み出していたんだぁ。
そして、ほんの少しだけれどピカソが生きた時代に私は生まれてもいたんだなぁ。などということ自体が感慨深く。そして、その晩年の作品が私はいちばんココロが許せる...つまり好き。
先の友人のようにピカソのことをもっと知りたい。と私も思った。
さらに加えて芽生えてきたのは、「気の向くままに何か作りたい」という、創作欲(笑)。
世界に名だたる巨匠の作品を見ての感想がソレ?
すでに、恐れ多い...んですけど。と自分につっこんで見るものの。
よくよく考えてみれば、ピカソの作品たちが放った「気」を少しだけいただいてきたんだと思う。
...思うことにした。