友人と上野でお茶。
毎日が何となく治療と雑務だけで過ぎてゆく私にとっては、訪ねてきてもらえる友人がいるというだけでありがたいものだ。
やはり、話題のメインは「仕事」のこと...となり。
ともかく、ストレスが少なく仕事をするには、本当にやりたいことを見つけるしかないよね。と続くが、じぁあ、それは何?でしばし沈黙とため息...だったりもして。
彼女の今の仕事も私の過去の仕事もストレス過剰なのに、対して発散する大好きなことが...よくよく考えてみたらなかったかもね。なぁんて、結論に行き着いてしまう。
友人も私も、趣味は「読書」。
半端じゃない量を読むという意味では、いわゆる無難な趣味の範疇を越えていて熱中度も高い。
が...。お互い編集者ゆえ、それがストレス発散になっているとはトンと思えず。
だって、仕事との境界線ないじゃんよ。
要するに見方を変えれば、編集の仕事は大好きなんでしょうね。
だから、私、少しずつ過剰方向に向かうストレスの存在にも気づきにくかった。
しかも、私はその好きな仕事のやりすぎから病を得てしまった...と思ってもいるから、始末に終えない。
今朝ほど、老母と兄弟から立て続けに、「あなたは、仕事人間で、今やることないから落ち込んでいる。病気のせいじゃない」と言われ、「ああ、ごもっとも」と思ったばかりだが、しかし、そのやりたいことに怖くておいそれと戻れない...というのが本当のところだ。
さて、今までの仕事を振り返れば...。
好きな仕事をしている...と思っていたんだけれど、いつの間にか軌道が月と火星...いや冥王星ぐらいはずれていたなぁ...とまず思い。
もう、最後のほうは、お金を稼ぐ手段ぐらいに思っていたかもなぁ...とも。
頭を使ったら、会社の売り上げに繋がる...というのが面白かったのかもなぁ...とか。
冷静になってみると、「あなたの好きなことってそうじゃないでしょ...違うでしょ」...と。
元気になるには、もう本当にやりたいことを見つけるしか道はない。
...わけですけどね。あたりまえですが...。
本とか雑誌とかの、いわゆる、メディアを作ることを越えて「編集する」という仕事をもう一度考えてみるべきなんでしょうね。
物理的には、会社員を卒業しましたが、本当の意味での卒業は、結構まだまだ先になりそうです。