谷中の七福神参り。
いやぁ~やぁ~っと巡りました。まずは証拠をご覧ください。
鯛をつまみに、琵琶の音色を楽しみながら宴会中のカミサマがたは、左から時計回りに、恵比寿、大黒天、寿老人、弁財天、福禄寿、布袋尊、後姿のものが、毘沙門天...だと思いますが、恵比寿さんと寿老人、福禄寿がちょっと怪しい。だって、恵比寿さんなら、釣竿と鯛をもっているはず、寿老人さん鹿と寄り添っているはず...うーんそれがないし。
まあいいや。
このご朱印をいただきつつのプチ・ロングウォークもオリエンテーリングのようで楽しいが、正月しかご開帳されないそれぞれの神様たちにお会いできるのもまた楽しい。というか、こんなに霊験あらたかなお姿のカミサマがたがこんなご近所にいらっしゃったなんて、感動です。
たとえば、7人いらっしゃるカミサマのうち、唯一日本のカミサマである恵比寿様のお姿はこんなふう。
本当に良いお顔にして、お召し物の色、その取り合わせのセンスが素晴らしい。
ほかのカミサマ...インドのカミサマ大黒天、弁財天、毘沙門天、中国からいらした寿老人、福禄寿の像もそれぞれいい感じですが、ともかく普段はお会いできないのが残念。15日までなので、もう一回りを予定したのは言うまでもありません。
ご利益もまとめておきましょうか。
恵比寿・正直、大黒天・富財、寿老人・長寿、弁財天・愛敬、福禄寿・人望、布袋尊・大量、毘沙門天・威光、なのだとか。この七徳は人生に欠くことのできない要素であるからこそ、それぞれ程よい距離にお住まいあそばす七福神。
ところで、皆様をかたどった像を博物館で観賞するのもいいけれど、カミサマたちには、信仰されている場所でお会いしたほうがずっーと素敵な感じがする不思議。
博物館でお会いすれば、それは美しい「美術品」でしかないけれど、お社の中に鎮座したそれは、長くたくさんの人々の「信仰心」に磨かれ洗われ、あたりに濃密な「気」を放つ存在になっているかのようです。
ちなみに、ここ谷中の七福神は都内では最古のものなんだそうです。
そう聞いて、さらに「なるほど」と思う私なのです。