丸ノ内に、「とかちの...」という、何をオーダーしてもはずれのないレストランがある。
ごくごくたまの外食をしくじりたくないという理由から、近頃は「外ご飯」はここでと決めている私。ちょっとだけ顔も覚えていただいたのをいいことに、気に入りの料理があれば、作り方をこっそり教えていただき、のちに自宅でトライというのが楽しみのひとつになっている。
ただし、ここの店、北海道は十勝の肥沃な土地で、丁寧に育てられた食材のみを使う。
真似をするなら、こちらも極力良い素材の調達...は、絶対条件だ。
で、一週間ほどまえに、やっといい感じのごぼうを発見。
ステック状に気って、油で素揚げ、軽く塩を振って食す...をやってみた。
素材さえ間違いないものを調達すれば、ともかく旨いものを簡単に作って食べられるのだ。をしみじみ実感するひととき。
ああ、ありがとう「とかちの...」そして、もっとがんばろう食料自給率の低すぎる貧しい日本!と、ひとり熱くなったりもする。
さて、ごぼうの頭の部分が最後に残り。
たぶんこれだけ滋味にあふれた野菜だから育つかも、と毎日乾かない程度の水をやって様子を観ていたら...。
ほらね、めでたく発芽!
やる気のないスーパーで、気が抜けたごぼうを買っても絶対こうはなりませんて。
野菜買うなら、まじめに頑張る小さな八百屋へ。
肉を買うなら、魚を買うなら...も同様に。
最初は、わからなくても、きちんとコミュニケーションをとって人間関係を培ってゆけば、近所のそんな店でだって、いいものが調達できる。
「美味しいものを慈しんで食べたい」という気持ちに応える準備は、まだまだこんなところには息づいている。
...とは、このごろ密かに思うこと。
やる気のある客が増えれば、店も少しずつ変化するものと思う食いしん坊の...冬です。
まだまだ、「とかちの...」ほどはすごくないけどね。