牧野富太郎博士は、谷中に眠っている。
ならば本日はご挨拶に伺おうと、谷中墓地へ。
ここは、著名人が多く眠る場所で、その場所も密かに掲示されているが、果たして牧野博士はどうだろうか。広い広い墓地なのでちょっと不安ではある...。
まあ、いいか、ご近所だし、見つかるまで出かけてみようぞ。
しかし、案外簡単に見つかった。
谷中墓地ではなくて、隣接する天王寺の敷地に、偉そうでもなく、でも、やっぱり、それとなくそれらしい雰囲気の場所。
「牧野富太郎の墓」と書かれた左右に花が一輪ずつ。
たぶん身内ではない方がおまいりされた感じで、私は手ぶらですみません。
でも、静かにお参りさせていただく。
さてそこから根津方面へ。
話には聞いたが、絶対たどりつけない古道具やがあって、しかし、私好みの品揃えらしい。今日こそはと、勇んで向かうが、これも何故かあっさりたどり着き。
そして、写真の乳鉢と乳棒(というんだろうか?こんな風に透明ガラスでも)を発見してしまう。
これは、昨日、牧野記念庭園の資料室で見た、牧野博士の研究道具のひとつとたぶん同じ種類のものじゃないかなぁ...。
ほら、写真の左上にあるでしょ、すりこぎ状のもの。
「お買いなさいよ」と、博士に言われているような気がしてきて買いました。
もうこうなったら、思い込んだが勝ちですね。
古道具の店は、「 BROCANTE 豆子」といって、店が閉まれば、この界隈に普通にありそうなふるい家。しかも、私がここを探していたのは、開店まえの午前中とか、定休日の日だったらしいです。
たどり着けないはずの場所に、たどり着いた偶然も、何かの仕業と思うことにして、少し元気が出た休日なのでした。