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ココロはいつも休暇中



本の街に帰ると...。

美しく広い空はあっても、趣味の良い古書店とくつろげるカフェはない...いつもの東北の街のちょっと惜しいところだ。
だから、わが街、不忍ブックストリートに帰ると、古書店をはしごするはめになる。そして、さながら禁断症状を癒すかのような勢いで本を購入する暴挙にでることとなった...今回も。

それでも今回は、まあいいか...と思えるのは、今日いちばんの戦利品に由来する。
本の街に帰ると...。_f0108825_23215453.jpg
雑誌「コヨーテ」創刊号。
この雑誌の創刊に気づいたときは、もう創刊2号目になっていて、創刊号はsold out..特集は写真家の「森山大道」というあまりにも惹かれる内容。創刊2号目の奥付け付近には、創刊号の表紙が掲載されていて、狼のイラストが素敵だった。
その後かなり意識的に古書店を探すもみあたらない日々が続き、やっとめでたく今日を迎えた。入手したてのその奥付けを見れば、2004年8月5日発行とある。
なんと3年も待った計算じゃない!感慨もひとしお。

雑誌は広告を意識して大判ばやりのこの時代にあって、判形は小さめのB5判。しかし、デザインの完成度が高いから代えってそれが「ルックスの美しい雑誌」に仕上がっている。
ひとたびページをめくれば、記事、写真、イラスト...そのどれもが意味ある存在感を持ちつつ絶妙なバランスでそこに存在していて、経験からくる中身の蓄積が味わい深い外見に表れている、そんな「男性」に出会ったかのようだ。読者はいつでも、「彼」が訥々と語る、世界を旅した冒険談を、わくわくしながら楽しむのだ。

孤独な狼のように旅する自由...書店で初めてこの「コヨーテ」に出会い、そのタイトルから連想するイメージにも強烈に魅了された。

この創刊号も、もちろん私の期待を裏切らない。
こんな雑誌を創り、しかも長く継続する。
そのチカラがある編集者が存在する事実が私を勇気づけるのだ。
by tao1007 | 2007-11-05 22:54 | 読書する
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カラダもココロも休暇中

by tao1007
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