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ココロはいつも休暇中



文学者のつづきは、ジャーナリストのエッセイ

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図書館予約の偶然による順番...読書の神の聞こえざる声は、比較文学者の四方田犬彦氏による89年現在のNYの続きは、ニューヨーク生まれのジャーナリストの本で読めという。
本屋の新刊書のコーナーで彼の著作を見たのは久しぶりで、思わず手に取った際、奥付けにてピート・ハミルさんは、1935年生まれであることを知った。
もう72歳かぁ...。
アマゾンで検索すると、直近の著作は、2002年の「新聞ジャーナリズム」という未読の本。日本語の翻訳しか調べがつかないけれど、その間5年も空いた。

「マンハッタンを歩く」なんて軽いタイトルがついているが、これは、ニューヨークを大切な故郷と思うジャーナリストが、渾身の力をこめて書いた「新しいニューヨーク史」。
19世紀の、今よりもさらに混沌としていただろうNYを丁寧に掘り起こす作業から始まっている。冒頭から、相当量の資料とフィールドワークのあとが見え隠れしてまずは圧倒。
目次にあった「ノスタルジアの首都」「最初のダウンタウン」「トリニティの土地」....という文言からも“ニューヨーカーの素敵なライフスタイル”みたいな印象しかもたなかったもんで、ぼんやりした異邦人の読者としては、読み通すのが若干ハードだ。
まだ読んでいない「新聞ジャーナリズム」もそうだったのかしら?今までのピートおじさんらしからぬ感じも少々。
だからこその凄みも感じて...とにかく、行きつもどりつ、最後まで格闘しようと思うのだ。
by tao1007 | 2007-10-04 23:52 | 読書する
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