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ココロはいつも休暇中



ゲド戦記の2巻目は。

ゲド戦記の2巻目は。_f0108825_0105094.jpg本日、大きな仕事がいったん終了し、水曜日からまた違う大きな仕事がはじまるため(オイッ!会社。いい加減にしろよ。給料下げてあてにだけしやがって!!プンプン!)、大急ぎで「ゲド戦記 2」の続きのはずなのだが...。
夕方からどうでもいい会議に召集されたり、本日は9.11ということもあってTBSで特別番組を組んでいたりもする。
もう徹夜も辞さずという珍しい&おおげさな気分&体制に突入しております。


「ゲド戦記 1 影との戦い」は、能力はあるが若さゆえに人間としてのバランスを欠いた少年の自分探しの大海原の旅。邪悪な影として描かれているものは、もう一人の自分で、それを探し、追いかけ、自らの中に吸収するといういきなり深い内容。読者対象は、“小学6年、中学生以上”とあるが、一度目に読んだ子供の私は、その意味なんてまったく理解していなかったはずだ。(と思う。厳密にいうと詳しく覚えていないのだが。)中学生以上の“以上”は「オトナも読めよ」ということでしょうね。

「2 こわれた腕環」は、一転して舞台は地下深い闇の中。本当の名を奪われ、権威ある大巫女として暮らす身となるが、見方を変えれば死の世界に囚われている少女。大筋では、その少女に青年ゲドが本当の名前「テナー」を見つけて返し、外の自由な世界へ連れ出すという話。大巫女とはいえ16歳ぐらいのちょっと小生意気な少女が、「自分が神だと名のり国を統治する王の行為」に対し、「真実永遠なる神への庶民の信仰を横取りする成り上がりもので、神とは似ても似つかぬ偽者だと」思ったりするのがもうありえないという意味でファンタジー。自らが囚われた世界から自由になろうとしたとき、「自由の困難さに気づき」躊躇したりというのも、小学6年生とかのこどもに通じただろうか?そのころの自分に聞いてみたいとも思う。ともかく、示唆に富み非常に聡明なお話だ。
青年ゲドの「ひとりでは自由になれないんだ」なーんてセリフもカッコイイったらない。

ちなみに、2巻目。子供の私には絶対ものたりなかったはずだ。
だってお姫様物語とそれに類する少女マンガにはまってたもんね当時。歳のころあいもピッタリのゲドとテナーはてっきり結ばれるのか?と思ってわくわく読み進めたところ何も起こらなくって、お年頃の少女だった私にはただの肩透かしだったはず。

オトナになって再読できてちょっと良かったかなと思う今日。
とにかく2巻目までは読了。
何で世を徹して駆け足で読むんだろう?と、ふと一瞬正気にもどったりもするんですが...。
by tao1007 | 2006-09-11 23:43 | 読書する
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カラダもココロも休暇中

by tao1007
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