上野公園から程近く、谷中と根津の境付近、言問い通り沿いに、古いビルがあり壁面を覆う朝顔風の植物がみごとです。
ずーっと前からすごく気になっていながら、前を通るときはデジタルカメラ不携帯。やっと撮影いたしました。
これ、何の花でしょうか?答えを大募集中(笑)!
で全景はこんな感じ。
すごいですよね。
良く見れば屋上から紐をはって、蔓を絡ませる工夫が凝らされていて、このビルの持ち主の豊かな創造力が見て取れます。この付近は、このような住みての工夫が街を面白くしている感じがしてそれを眺めながらの散歩が楽しい。
東京は今、再開発ブーム。
それは、以前あったものを、思いきって更地にしてのち、ピカピカに新しい街を人工的に作るといった風。ここには、大きな資本の作為は感じても、住むひとたちの自立的な工夫はありません。だから、ぶらついてみても見えるものは誰にも同じ。私には面白く感じられません。
ピカピカに再開発してしまった東京の街。東京に残る下町にはまだかろうじて趣がありますが、たとえば六本木ヒルズの30年後ってどんなでしょうか?
街は、偶然そこに集まってきた住人によって作られる場所。
新しい街に住む人たちには、この古い壁に朝顔(風の植物)のような小さな楽しみにも似た工夫を期待したいと思うのです。