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ココロはいつも休暇中



富豪刑事を探す昼下がり。

富豪刑事を探す昼下がり。_f0108825_2218925.jpg昨日のブログに「富豪刑事」のことを書いたせいか、どうしても原作本を読みたくなった。
まずは、私的ルールにのっとり図書館へ。最近までTVドラマで富豪刑事をやっていたこともあるのか貸し出し中だ。館内のPCで区内の図書館の蔵書を検索するも、ぜーんぶ貸し出し中。
ふと、近くの古書店の500円コーナーにその本があったような記憶がよみがえり、そちらへ移動。古書店の棚を眺めてみるもそのような本はない...というか途中で私が記憶していたのは「わたしのグランパ」だったことに気づく(その本も買っとくかと思ったが単行本で500円と格安だったこともあり当然もう売り切れ)。一応文庫のコーナーを確認。私にとっては有事なので、やむなく、普段はほとんど行かないはずのBOOK-OFFも覗く...が無い。
決意して、電車で神保町へ移動。
もはや山のように存在する古書店で探す根気はなく、「新刊を買う体制」に入る。しかし、探し回った大きな新刊書店4件のどこにも無い。

もしかして、そこらへん中の人たちが昨日「富豪刑事」の話で盛り上がり、町中の「富豪刑事」新潮文庫を買い占めたんじゃああるまいな!この、にわか活字中毒どもめぇぇぇえぇぇぇ。とやや怒りの妄想。
さらに移動。「無い本はありません」をモットーとする(噂かも)東京駅前、丸善なら!とわらにもすがる思いになってきた。
ありましたよぉ~。さすが、「無い本はありません」の丸善だ。
気を緩めてはいけない。
購入してこそいままでの努力が報われるのだ。
ハッシと文庫を抱えレジへ。

しかし、いつもは空いているレジも、バーゲン会場のレジまわりのような混雑だ。
自慢じゃないが、私は「列に並ぶという行為」が大嫌い、しかも「並ぶぐらいなら買わない」はとても大切にしているモットーで、「BOOK-OFFなんかで本は買わない」よりずーっと優先順位が高い。だいたいこーんなに長い列に並んで待ってるうちに、「富豪刑事」なんて立ち読みしきっちゃうかもしれないじゃん(嘘です)。
悩みつつ、会計を済ませないまま小さな文庫本を持ったまま店内をうろうろ。

すると、背後から鋭い視線が向けられているような気が...。
もしや、新潮文庫「富豪刑事」最後の一冊を狙うひとか?
そっと振り返るが、もちろん誰も私を見ている風でもない。
勘違いか?と思い今月のおすすめ本コーナーで「御社の営業がダメな理由」を手にとって見る。この本は大量に平積みしてあり、売る気まんまんだ。本当に面白いのか?役に立つのか?
まあ売れてるんだろうな。でなければこんな大量に仕入れるはずもあるまいて。だめな営業が日本には大量発生中ってこと?(いや、中味は読んでませんよ。現実感ありすぎで読む気になれません。)
ここで、また、背後から鋭い視線!?
怖いのでこの辺の書棚から退避しようと、関連性のまったくなさそうな医学コーナーへ移動。そこまでこの「鋭い視線」が追ってくれば、狙いは「富豪刑事」に違いない。医学コーナーへ早足で移動し、そのあたりの棚を見るふりをして、さっときびすを返す。

....とそこには、つんのめって転びそうなガードマン姿のお兄様がいた。
万引きと間違えられていたみたいです。
そんなに切羽詰った感じだったんでしょうか?でしょうね。

あ”~!こんなばかばかしいことで休日をつぶしてしまった。
しかも、もう眠くなり1行も読まずに就寝してしまうでしょう、って感じでございます。
ちなみに「富豪刑事」は原作バージョンでは男性です。
もう何回も読んでるのに...。
つまり筒井康隆氏っていうのはすごいということなのでしょうね。さりげなく、読者の記憶中枢に侵入しているって意味で。
by tao1007 | 2006-07-08 21:35 | 読書する
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by tao1007
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