ホストAくんBくんに左右を囲まれて生活すること早1ヶ月半。
時が経つのは早いものです。
Aへの褒めもBへの褒めも徐々にカスタマイズされ「そのひと仕様」が確立しつつあります。
もう褒めのオーダーメイドサービス状態とでも申しましょうか。何かふたりとも楽しそうだし、お行儀もよくなった気がします。ふふふ。
こうなってくると、毎日が楽しくなってきちゃうもんですね。
あの憂鬱な日々が嘘のようです。
もしかすると、これって「褒め依存症」あるいは「褒め中毒」によるナチュラルハイ状態なのかもしれませんが、どうでもいいですそんな小さなこと。
ところで、「人を褒めるテクニック」って実は仕事上でいちばん役に立つスキルなのではと思うのですがどうでしょうか?(もうナチュラルハイですから、自分も褒めてみたりして。)
新入社員研修のときには、電話の対応とか名刺の渡し方、あるいは上座下座はどこ?などとともに、「人の褒め方」というのも実施すべきなんじゃないでしょうか?
「褒める」という行為は、いったん下手に出て=負けて勝ちに行くテクニックです。
実は、褒めるのが楽しくなるともう勝ち負けなんて小さいことはどうでもよくなるんですがそれは上級編。入門編としてはそう思ったほうが褒めのモチベーションも高まるのでないでしょうか?
いったんは密かにこんな気持ちを隠し持つことも重要なんです。そうじゃないと、「嫌いなひとをなんで、この俺様が褒めてやんなくちゃならねーんだよぉぉぉぉ~~」とぐれた気持ちになっちゃったりして、上手く褒め殺せません。
さて、ここまで私の与太話をお読みになり、
与太と知ってもちょっと褒めてみたくなった方。
まず、人間観察からはじめましょう。
勇気あるあなたなら、「会社でいちばん嫌いなひと」あるいは「いちばん嫌われているひと」をターゲットにしてみるのも一興です。
1週間はただひたすら観察します。
不思議なことに、どんなひとでも必ず愛すべき可愛いところがひとつはあるはずですから、ひたすらその点を観察調査します。
しかし、「あんなやつのことなんて冷静に観察できないよ」とつい思ってしまうあなた。お気持ちはわかります。
しかし、そこは、冷静沈着な研究者になった自分でも思い描いてみてください。密かに記録をつけてみるというのもおすすめです。
褒めるという行為は、リアリティがなければ成立しません。
そのためには、「褒めた内容」を「褒めた相手」に納得してもらう必要があるのです。観察が必要な意味、お分かりですね。
ちなみに、「えー私のターゲットにはそんな箇所は見当たりません」という場合はターゲットが貴方のスキルに対して高度すぎですので、もっと簡単そうなひとに切り替えましょう。
そうビジネスシーンはフレキシビリティも大切ですね。
さて、あなたの一週間後が楽しみです。
不定期連載「褒め殺し講座 その2」をお楽しみに。