書店で装丁を眺め、手に取って、パラパラと立ち読み。
なんか面白そうだから買おうかなぁ...と思いつつ、そのまま書店のあちこちを巡っているうち忘れてしまった。
3年以上たって、なんかの折にAmazonで見つけ、ああ、そうだ読みたかったんだっけなぁこの本...と、一応、Amazonのページをざっと読む。
でっ!
<内容紹介>の欄に、働けば働くほど、イタい人になっていく(略)。時給で働く若者達の世界を描く連作短編集。
...というのを見つけ、あれれそんな内容だったっけっか?とにわかに気になり即購入。(中古品で100円ぐらいだったかと)
登場人物たちは世の中に対する漠然とした不安をもっているようではあるけれど、イタイ人??
そういうのは、あまり登場している感じがしないなぁ。
なんとなく、ライトなノリでもそれなりに頑張る人々のリアリティが面白く、私も短期でいいからこの時給800円のシゴトに入門してみたいかもなどと思う...そう入門って感じがピッタリなんだな。
ああ、このシゴトってそうゆうコトがあるんだ的な内容がちりばめられて、将来のために得るもの案外あるかもな...みたいな意味まで感じてしまいました。
ただし、この先も読みたいなぁという手前で話が終わってしまうって作風。
ちょっと気になるなぁ...。
これは、ブログ紹介はなしかも。
などと読み進めて最終章「ネットワークの王子様」へ。
この章が俄然面白かったんで、やっぱ、紹介しちゃおう!
ここに登場するリョウセイという男の子...いや男性って言ったほうがいい年かな?
天才的プログラマーにして、現在はブロガーとして生計を立てている彼の、シゴトに対する考え方がいい。
時代は、ぜったいこっち方面に流れてゆくだろうね。
と思いつつ、かなり満足して本を閉じた次第です。