毎年、最初に読む本は、正月らしい本にしたいなぁ...と思っている私です。
たとえば、希望あふれる本とか、そこはかとなくココロが落ち着く本とかを読みたいってことですが...、なんと今年初読書は、非常に怖い本に当たってしまいました。
現役官僚が、覆面作家として書いた「原発ホワイトアウト」。
小説なので、つまりフィクション。
しかし、そうゆうカタチを取っているものの、もうさもありなん、あるだろうなぁ...という内容です。
世の中は経済の原理で廻っているのはしょうがないとしても、ここに描かれているカネの流れはそうゆうご立派なものではない。
国の基幹産業としての品格と責任、あるいは、国のリーダーとしての能力を持たないヒト(ヒトたち)が、単にその権力を保持するためってだけに流れているカネの威力を書いた本。
それが、今回の原発事故を呼び起こし、さらにこの小説では、次なる原発事故までも...呼ぶ。
とりあえず、今の時点ではフィクションである次なる原発事故のシーンは、本気で怖く。
そこに至る、電力会社の集金システムとその後の権力保持に使うためのカネの流れ、および、その流れを守るためのなりふり構わないやり方はもっと怖い。
...正月最初に読んだ本がコレかぁ...と暗澹としつつ、日本人なら読んで自分なりの意見をまとめておくべきかもなどと思う。
本の帯には、18万部突破!と踊っているけど、もっとたくさんのヒトが読むべき本かもしれませんね。
正月早々じゃなくてよいけれど(笑)。