どんなに忙しくても、本屋と図書館まわりは欠かせない私。
なにも廻って歩くこともないんですが、やっぱ、こんな本を発掘しちゃうとやめられません。
1978年に上梓された「大誘拐」という本。
旧家の当主である82歳のちんまち小柄なおばあちゃんが、誘拐。いつのまにか、誘拐犯を手下に使い、自らの誘拐を演出することになり、政界、警察、マスコミもろもろまで手玉に取って、みごと100億円をせしめてしまう。
...というその大まかな内容を聞いただけでも、もうワクワクドキドキもの。
しかも、岡本喜八監督によって映画化までされたというのに、図書館の「本日返却された本。こちらからの借りられます」コーナーで見つけるまで、まぁ~~~ったくみじんも知りませんでした。
一応、わたくしといえば、子ども時代から暇さえあれば読書...の、言ってみれば文学ばっかり少女。
ああ、なんでそれが知らないのかしら?
推理小説の分野に目覚めたのが遅かったからでしょうかね。
しかし、映画は、1991年公開、うーん、知らなかった事実のほうがショックですよ。
それほど面白いんですよコレ。
一応、推理小説なんで、これ以上はネタバレになるので申せません。って、もう私以外みんな読んでるか(笑)。でもでも、そんなヒトでも再読必至かと。
なにより、80歳すぎのおばあちゃまの聡明さと度胸、そして懐の大きさが、もう胸を打ちます。
ということで、コレは、映画バージョンもぜぇったい、ずぇったいに観なければなりません。「ちなみに、主演のおばあちゃまは北林谷栄、誘拐犯のリーダーを風間トオル。
緒方拳や樹木希林も重要な役どころで登場しております。
この配役を見ただけでももうすでに面白そう。
いや、原作どおりならぜったい。