どの番組だったか忘れちゃったが、村上春樹さんの新刊を入り口にして、日本の文学を海外に輸出するみたいな特集があった。
その中で、地球規模でファンを獲得できる作家のひとりに伊坂幸太郎氏が上げられていて、
へーっ、そうなんだぁ。
ということでさっそく図書館へ行き、そこにあった未読の1冊を借りてくる。
グラスホッパー。
主人公の鈴木は、妻を殺され、その男に復讐しようとするが、なにやら、わけのわからない展開に巻き込まれてゆくことになって...。
この作家の本は、何冊か読んでいて、もちろん面白いとも思う。
が、なんか必ず出てくる暴力的シーンが好みじゃあなかった。
面白い小説だと思いながら、次々食指が動かないのは、そこだったよなぁ...と思い出す。
しかし、読み始めたら必ず最後まで読む主義なんで、とにかく淡々と読む。っていうか、面白いのでスルスル読めるんですが、暴力シーンも満載です。
そして最後の最後。
主人公の鈴木の中に、静かに芽生える生きる希望みたいなもの。
不覚にも涙がでちまったぜっ。
ああ、ココかな、世界に認められるだろうところって、などと思う。いやっ、それとも、奇想天外な話だというのに、ストーリーにまったく破綻がないとこかな。
もっとほかの作品も読んでみようかな。