表紙のイラストもさることながら、「やりたいことは二度寝だけ」って...。
ただひたすら、タイトルのインパクトに釣られて手にとって→無意識のまま購入→読む、という流れをとってしまいました。
著者の津村記久子氏は、押しも押されぬ芥川賞作家ですが、一作も読んだことがありません。なんかそのままずーっと、読まないままのような気もするなぁ....と、ちょっと歪んだ気になり方をしていた作家。しかしながら、こんな表紙イラストの、タイトルの...本など出されたらやっぱりねぇ...。
いゃあ、タイトルって重要ですね。
さて、読み始めると、些少すぎる日常の描写が淡々と、しかし、ココロの中ではかなり熱く語っているのではないかと思わせる...というところが私の好み。
なんか、”ちょっと気が合いそうだわぁこの人”などと、勝手に身近に思ってみたりする。
で、読後感...。
うーん、それなりにおっ!と思ったところも多かったんですが、なんにも残っていません。
が、この心地よさってなんだろう。なんか、おいしいものを食べて、即座にすっかり消化されてしまったような。
二度寝よりも昼寝をしたい。
小説のほうもこんな感じなんだろうか?
ああ、やられたなぁ。
また、ひとり、読みたい作家が増えてしまいました。
もう、書店にも図書館にも読む本ありすぎで困ったもんです。