冲方丁作「天地明察」。数年前に、「タオさんコレ好きだと思うよ」と教えられ、即読んで魅了された。
江戸の初期に実在した科学者たちの話。
主人公の安井算哲は囲碁を生業とする家計に生まれつつも、算術に魅了され、後に新しい暦を作ることになる渋川春海その人です。
当時の科学オタクみたいな人々の情熱を活字を追いながらもほとほとと感じ、そして、天体観測器具「大渾天儀(だいこんてんぎ)」をはじめとする、科学者の道具の数々も面白く。
しまいには、ノートをとりながら読んだっけなぁ。
(ちなみに、そのノートは今も、他の本を読むときなどに重宝してもいる。それほどまで史実にもとずく冲方氏の調査の深さ、すごいです)
いよいよ、その映画も今週末から始まるってことで、TVをつければその予告が多い。
そのたび、CM映像に見入る私。
本で読んで、それら道具の数々を想像し、時々博物館などで現物を見つつ、もっと使われている状態で本物を見たいなぁ...なんて思っていたあれこれが、かなり本物っぽく復元されているみたい。
そして、江戸の科学者(扮しているのは現代の役者だが...)に使われているシーンが多数ありそうじゃあないですか(あたりまえ)。
ああ、これはこれは、ぜったい映画館で大画面でじっくり見たいものだわ!
...と久しぶりに。
近頃、映画はDVD専門。
映画館なんてのは、4~5年ぶりじぁあないでしょうか?
でもぜったい映画館で見るぞ!