8月も下旬に入り、ほぼ唯一見ているTVドラマ「梅ちゃん先生」も終盤です。
梅ちゃんは、町医者としても頼りにされて、結婚したら案外亭主を尻にしくタイプだったり。
おせっかいは相変わらずですが、なんだかずいぶんしっかりモノになっちゃってます。
梅ちゃんの天然ボケぶりが好きだったんですがね...。
ところで、今週は、時々このドラマって現代モノ?と錯覚するところが多数。
いやいや、時代考証が違うとかそうゆうことじゃあなくっていい意味でですよ。
たとえば、今日の梅子の夫・ノブのセリフ。
「工場を大きくするってことが大切じゃあなくて、自分にしか出来ないことをやるってことが大事なんだ」ってやつ。
それって、蒲田あたりをはじめとするモノつくりの現場で、今こそ重要視されていることなんじゃあないの?...と思いませんでした?
脚本は現代の人が書いているわけだから、そこにフィクションとして当時あまりトレンドでなかったセリフを潜ませてみるってこともあるかも知れないけれど、もしかして、高度経済成長直前には、そんな”ヒトが豊かに生きる考え方”みたいなのが健在だったのかな...とも。
思えば、そもそも梅子みたいな超おせっかいな町医者の存在。
その兄・竹夫の貿易を始めたきっかけが、日本の良いモノを国外にちゃんと認めてもらおうとしたことだったり...。
ああ、これってみんな今必要とされていることじゃあないの?!
前作の「カーネーション」も、見方を変えれば”ベンチャーのさきがけ”みたいなモノを見せてくれたドラマ。...と私は思っていて、”始まったばかりの歴史のないビジネスの苦労”みたいなものを教えてもらった。
そして、ともすれば、そうゆうビジネスが時代を動かしてゆくことも。
梅ちゃん先生もボケかましながらも、けっこう重要なことをこっそり教えてくれてるドラマなんですねぇ...。
と思えば、あと一ヵ月しかないのは、さびしいなぁ。
次作は、久しぶりの現代モノなので、やや興味が薄れるだろうことは確実。
NHKみたいに予算も時間も使えるドラマには、もっと過去のことを徹底的に表現してもらいたいです。
たとえば、大河ドラマが本格的な歴史であるならば、朝ドラは徹底して第二次世界大戦界隈から現代までの時代設定に固定してしまうとか。
...なあんて、ドラマを捕まえて、大げさかつ無理っぽいですかね(笑)。
今は、過去を振り返って検証しつつ、それを未来の糧にする時代なのかな...と朝の15分のドラマでふと思ったものでしてついつい(笑)。