「ステップファザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん」宮部みゆき 講談社青い鳥文庫
電気店の店員さんの「後悔しますぜお客さん」という
脅しにもくっせず薦めも聞かず、我が家はブルーレイではないもので、またも録画がたまりすぎ。
仕方ないので、1月スタートのドラマを順番に観て消す作業に突入した。
まずは、原作・宮部みゆきの「ステップファザー・ステップ」を観る。
宮部みゆきは好きな作家で、子供用に書かれたとされる同じタイトルの物語りも、腕利きの泥棒が、父母がそれぞれの愛人と出奔したふたごの兄弟の継父(=ステップファザー)になる...という荒唐無稽な設定がもうすでに面白く。物語のココソコに散りばめられているアイテムなどもなかなかに趣味がよし。巻き起こる事件もこれぞ宮部作品という奥深さで、つまり大好きな作品。
ゆえに、3ヶ月11回も続く連続ドラマに手を出してしまったものの、うーん、やっぱ、仕方ないけど、原作の勝ちすぎです。
年齢的には40代後半の川上隆也が若々しく&泥棒役...つまりいつものまじめな役と違ううらぶれ役というのが珍しい。
それが、ここぞというとき、ボソッとしゃべるアドリブ風の台詞は、けっこう好み。
わきを固める伊東四郎のキャラクター...お金が大大大~い好きな、弁護士というのも面白い。
...ってとこに救われている感じでしょうか。
納得できないゆえに、原作を読み始めるはめに。
1993年初版の物語でも、ああ、やっぱ宮部作品は面白いわ...となって、けっきょく録画はちっとも減らない。
しかたがないので、録画しながらも連続モノで一作も見てないものは、せっせと消しまくることにした。
とことん、テレビが苦手な私です。いやいや、面白いと思えば観るのですが...。
しかし、これって、電気代の無駄かしら?
そして、かの電気屋店員はこのことを見抜いてブルーレイを薦めたのかしら...。いやまさか。