初午祭に売られていた縁起物の久寿餅。
「久寿餅」っていったいなに?と思って聞いたら、つまりくずもちのことでした。
しかも、久寿餅と書くのは、もっぱら関東あたりだけで、それは、材料が葛ではなくて、小麦粉を発酵した物だから。
...ああ、そうか。よく行く、亀戸天神の際にある船橋屋。あそこの名物くず餅もそんな作り方と聞きました。そちらは、ひらがなで「くず餅」なんで、ぜんぜんピンとこなかった次第。
でも、くずの字に久しく寿ぐと当てるあたり、そこには、江戸人の好きな言葉遊びによる縁起かつぎってのもあるんでしょうね。
そんな基礎知識はそれとして、こんなパッケージを見せられたらもう買わずにはいられなく。
ピンク×グリーンのポップ配色の右上には狐のイラスト。
開いてみたら、こんな風で...。
狐の面のイラストか...。でも、桜マークなんかも散って可愛いし、装束稲荷の縁起物らしく、きちんとその由来が書かれているのもなかなかによし。
味はもちろん、好みの東京のくず餅。
葛で作ったそれも美味しいけれど、それより、どっしり、ボリューム感があるってのが、大きな違いでしょうか。