昨日、福島へ帰り、今日は、育った古い家の様子を見に仙台へ。
新興住宅地の走りであった場所に立つ家は、築30年以上もたっていて、先の震災では当然のことのようにダメージを受けた。
保険会社の査定では、全壊なんだと...。
が、家は家として無事にそこに存在し、大好きだった奥の書院造りの座敷もそのままでホッとする。
家を作った大工の棟梁は、70代後半だか、まだ現役で、この基礎はこうして直すのがいいとか、壁はどうとか。長くその職に携わった専門家の話は、家の修理の仕方ひとつ聞いても興味深く、まるで未知の物語でも聞いているようだ。
様子を見るまでは、家を壊して駐車場にするしかないかと家族で話していたが、このまま修理してまた貸家として使うことになる。
庭の植木も見事に育ち。
住んでいたころは、ちんまり小さかったどうだん躑躅もこんな具合。
駐車場なら、この植木たちも伐採必至だったんで、いやぁ、よかったよかった。
人の手で、じっくり作られたものは、「全壊」と評価された家であっても、修理が可能。
そこにも、やや驚きと、日本人のもの造りへの尊敬。