久しぶりに赤坂に用事があったので、その後あたりを回遊。いつものように、出かけるとまっすぐには帰れない...性分です(笑)。
30分ほどぶらぶらすると...。
ここは、かつて仕事でそうとう深く関わった場所...の一部。
その仕事は、高層建築とか、再開発とかをPRすることでもあって、日ごろ「それは、いかがなものか?」と思っていた私としては、心底好きな仕事とは言えない。
が、それでも、会社員だったし、いやそんなことを越えて、仕事は夜昼なく一生懸命やってしまっていた自分。
あれも性分だったなぁ...と思いつつ足を踏み入れ、敷地内を回遊&観察。
その場は、関わった時期とあまり変わらない佇まい。数えてみたら、まだ3年しかたっていませんでしたから、大きく変化していたらそれこそ大変ですけど。
「再開発」のコンセプトはいつもそうであるように、「街」としての開発だったはず。しかし、これもいつもそうであるように、その「場」は、「安くないお金」と「モノ」を交換して関わる場所としてスタートし、そして多くはそこからの発展はない。
何で表面を装ったとしても、けっきょく商業施設という存在から一歩も新しい価値観へは踏み出せないのです。
一方、「思考のヒント」とか「真似てみたいアイデア」とか「意外な発見」とか、そして「面白いコミュニティー」とか...そうゆうものを街角に求めたい私としては、なんだかすごく物足りない。
ヒトの作為によって、一括処理開発された「場」は、たぶん過去の蓄積もデリートされて(なんともったいない!)、清潔だけど安易な一からのスタートを切る。
そして、その価値の証明は、まあたぶん100年後とかなんでしょうね。
しかし、果たして100年、残っているのか...残し育てるつもりがあるのか...ちょっと疑問。
とはいえ、この広い裏庭は、唯一の救いかもしれませんが。