近所で開催された古書まつり「羽島書店まつり」へ行く。
会場は、駒込大観音光源寺の境内。
手元のチラシには11時スタートとあるので、昼前に向かう...と、その界隈は、すでにいつもと違った雰囲気に染まっているではないか!!
だってね、向こうからやってくるひとの手には、ひとやまいくらで買った風にビニール袋に本がたくさん。それが、また、みな共通して妙に嬉しそう。
そんなのと多数すれ違って、こちらは大変な焦燥感。
自然に、会場へ急ぎ足です。
さて、会場へ入れば、本の箱にひとが群がり、よくよく物色できない状態になってるっつーの。
こりゃ大変だ!
人垣硬く、本の箱などチラッとも見えない100円コーナーはあっさり諦め、まずは、500円コーナーへ。
それでも「えーっこの本をこんな安くぅぅぅぅ~っ」て感じの状態も内容も良本が充実。それが、ぼやぼやしてると、探してる端から、さながら百人一首の札取られ状態で本が消え、しかし、そこにわんこそば状態で本が補充。
それが、異様に人を焦らし、血圧あがるぜ!
...なんて言ってる間に物色物色。
そして、数分。
我が手には、5冊もの本。
「本は先ず図書館で!じゃなかったか、私!」と、我が内なる言葉。
そんなの聞こえないふりですよ。
さて、この「羽鳥書店まつり」の膨大な本、先ごろ千駄木に出来た出版社・羽鳥書店の社長、羽鳥氏の個人蔵書なんだそう。
で、いただいたチラシには、その羽鳥氏が”200箱以上の蔵書を抱え”...とある。
その箱って、みかんとかリンゴが入った普通サイズのダンボール箱だろうか?とすると一箱50冊ぐらい入るとして×200個=おおっ!個人で1万冊以上かぁ。
さらにチラシによれば、”蔵書が多すぎ、ご家族との同居もままなりません”なんだってことで、その処分を、ご近所の「古書ほうろう」に相談→いくら「古書ほうろう」が広いっていっても、さすがに1万冊は収まらず→何故か、「古書ほうろう」主催にて、酔狂に青空の下で処分。...となった。
しかし、一万冊って、こんなにあるのねぇ~。とただひたすらにびっくり。
そして、本好きがこんなに(たぶん)ご近所にいるのぇ...と感動。
私といえば、エコバックに入った5冊の本をしっかと抱え、ほくほくと帰路に着く。たぶん、来たときすれちがった人々と同じ顔をして...(笑)。
ちなみに、コストは、1600円(いつのまにか一冊100円が混じってたみたい)と新刊約1冊分。なんか安すぎて悪いみたい。
この酔狂古書市は、なんとこの寒空の下14日までつづくんだとか。再訪問のモチベーション大いにあり...ですよ。