ココロはいつも休暇中



カテゴリ:読書する( 509 )


ノーラ・エフロン。実は大好きだったって、亡くなった今頃それを知る

「首のたるみが気になるの」...ってこのタイトルはいかがなものか?
と思うけど、著者はノーラ・エフロン、訳者は今をときめく阿川佐和子さん。
そして、装丁のイラストは、(実は)私の好きな街NYのシンボル自由の女神じゃあないですか?
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...となると、躊躇は先送りして手にとりますよね。

しかも、ノーラ・エフロンさんって、私を(実は)NY好きにしてくれた原因でもあるんですよね。

脚本のデビュー作「シルクウッド」こそ、プルトニウム工場汚染・謎の交通事故死などなど事件をテーマした、硬派社会派映画だったんですが、以降、彼女の(脚本、のちに監督も)作品は、主にニューヨークを舞台にした(シアトルとかシカゴなんてのもあったけどね)洒落たお話。

以下羅列してみようか。(タイトル、アメリカでの公開年、主演の順です)

「心みだれて」 (1986年)、メリル・ストりープ、ジャック・ニコルソン
「恋人たちの予感」 (1989年)ビリー・クリスタル、メグ・ライアン
「ディス・イズ・マイ・ライフ」 (1992年) ジュリー・カヴナー
「めぐり逢えたら」 (1993)トム・ハンクス、メグ・ライアン
「ミックス・ナッツ/イブに逢えたら」 (1994)スティーヴ・マーティン
「マイケル」 (1996) ジョン・トラボルタ
「ユー・ガット・メール」 (1998) トム・ハンクス、メグ・ライアン
「ラッキー・ナンバー」 (2000)ジョン・トラヴォルタ
「電話で抱きしめて」 (2000) メグ・ライアン、ダイアン・キートン、リサ・クドロー
「奥さまは魔女」(映画版) (2005) ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル
「ジュリー&ジュリア」 (2009) メリル・ストリープ、エイミー・アダムス

おおっ!全部観てるじゃん私!
なんか、すごく彼女の作品が好きだったんだぁ!と、いまごろ認識してみたりする。
...といっても、2000年あたりからはDVDでだけどね。

でもでも、「恋人たちの予感」とか「ユー・ガット・メール」 なんかは、ベースは普通のBOY meets Girl storyなんだけど、セリフがめちゃくちゃあか抜けていたし、NYの街に住む人のいまみたいなものを巧みに描き出しているように思えて大好きでした。

で、そのあか抜けた雰囲気とセリフ。
それがどこからどうゆう風にして生み出されてきたのかってコトが、なんとなくわかるなぁ~と思えるのが本書の魅力。
へんてこりんなタイトルから類推されるアンチエイジングやら、片付けやら、離婚、結婚、アパートメント事情etc。
なんか、普通の人が書いたら、「所帯じみた愚痴」になりそうなテーマだっていうのに、もうもう、潔すぎてすがすがしく、そして時々男前。
多くのヒトが普通に暮らす街であるのに、なんだかそこはかとなく洒落ている街NYの感じそのものです。

ああ、また、最初からDVDを観たいなぁ。

で、そういえば最近この方の映画が登場しないなぁ...と思っていたら、いつのまにか亡くなっておりました。
あらら。

しかも、享年71歳って。
ああ、ずいぶん...。もっとずっと若い方かと思っていました。

というか、映画館で観たといったら、年がばれる作品だらけですものね。
ノーラ・エフロンさま。
たくさんの大好きな作品をありがとうございました。
これからも、何回も何回も観直すことと思いますよ。
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by tao1007 | 2014-01-30 11:06 | 読書する

小路幸也氏のアナザーワールド?

昨日、「クローバーレイン」と一緒に図書館から発掘した本(=しつこいようですが、好きな作家の本なのに未読だった本)。

東京バンドワゴンシリーズの小路幸也作「猫と妻と暮らす」。
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エッセイかしら?珍しい。
...と、中味を吟味せずに借りてきた本ですが、本日読み始めてみれば、小説でした。
しかも、これまで私が読んだ小路作品とは全然違う世界観。

あれれ?違う作家だったっけ?とAmazonで一応確認しました。

だってね、東京バンドワゴンの作家というより、梨木香歩さん「家守綺譚」ワールド的な不思議世界がくりひろがっておりまして...。
いや、梨木香歩さん的世界は、もっとも好きな作風のひとつなんですから、それはそれでよしですよ(笑)。

主人公は、大学に勤める研究者。恩師の遺言を受けるように、その娘を嫁に貰らい、穏やかな暮らしが始まって...。
と、油断していたら(読者が)、妻が猫になっていた。

ああ、だから、タイトルが「猫と妻...」ね。
...って、なんで?

うーん、本書では、ぼんやりとしか描かれていないので、Amazonの作品紹介から転記しますと、「主人公は、古き時代から妖(あやかし)に立ち向かう蘆野原(あしのはら)一族の若き長」とありまして、妻が猫になってしまった日には、かならず妖(あやかし)がやってくるというストーリー仕立て。

そこに立ち向かう主人公と猫(妻)...と、同郷の友人にして同じチカラを持つ泉水(いずみ)。
と行きたいところですが、物語には、ビックな戦闘シーンなど皆無。
不思議さを湛えつつも淡々と進み、そこが私好みです。

...ということで、まだ物語の途中ゆへに、この辺で。

私の予想ですと、このままビックウェーブはやってこずに、日常の中で、妖(あやかし)を退治し、最後まで淡々と進む感じ。
何か予想外の展開がありましたらまたここでお伝えします。
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by tao1007 | 2014-01-27 16:14 | 読書する

余韻のこりまくりで、今朝からぼんやりしてます。

当ブログにおこしいただきありがとうございます。

そして、大変もうしわけありません。

こちらの記事は、加筆して、新ブログ「ミチル日々」へ引っ越しました。
よろしければこちらでお読みください。
しばらくぶりに読んだ大崎梢さんの本。読んだら余韻のこりまくりです
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by tao1007 | 2014-01-26 15:40 | 読書する

誰もまねのできないエネルギッシュな「捨」

内澤旬子さんの新刊。
私が手にした書店では、「断捨離」や「片付け」系の棚前に平積みされておりました。
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がっ、そんな実用書系の内容じゃあないのは百も承知。

この方、ウキペディアでの肩書はイラストルポライター(&装丁家、製本家)となっておりまして、彼女の著作を見た(読んだ)ことのない方のために申し上げれば、そのイラストは緻密にして繊細。
なのに、描く題材のせいなのか、奥まで分け入るような(豚を買って、食う...とか)取材スタイルのせいなのか、その絵には、そこはかとなく大胆さが醸し出され、見るたび読むたび、読者(=私)は「おおっ!」と呻いてのけぞるばかりなのであります。

数年前に大病をし、その経験を描いた「身体のいいなり」にもおおっ!と、のけぞりながらも、超面白く読んだモノですが、その病気を経て、彼女のエネルギーが「捨てる」に向かった模様です。
おおっ!

さて、それはどんな「捨」かと申しますと、服や家財道具の処分は、あたりまえ。
住いのほとんどを占めていた本(入手不可能でありそうな海外の古書多数)も、シゴトで描いたイラストも、大胆に捨て(というか、これらを即売する個展が開かれていたようです。うーん、知らなかった&行きたかったっ!)、そして、ついには、夫との関係も清算していたようです。
ああ、びっくり!

それほどの捨て気分になった重要な経緯として、中ほどから、豚を自ら育て、肉を食うをテーマとした「飼い喰い 三匹の豚とわたし」の裏話も語られていてそこもかなり面白く...。

しかし、あのような実用書の棚に並べられても、本書は、「捨てる」ためのノウハウになるか&役立つかは微妙です。

どうやったら捨てられる?...の部分を無理やり探し出そうとすれば、やはり、死を意識する病気をした...ということでしょうか。

実は、同じころに私も大病を経て、モノが大量にある場所に行くと気分が悪くなった経験があったなぁ...と思い出しました。
そして、同じように、不要なモノをせっせと捨てた。

「死ぬ」を意識⇒背負い、ぶら下げるモノをかなぐり捨てる⇒その事実が、プロセスが、大きな人生の折り返し点になる。
一応、実用書の棚前にあったんで無理やりノウハウ風のことを読み取れば、こんなことかなぁ。
...いや、無理っぽい(笑)。

さまざまな娯楽や消費やらで、いつもは眠らされておりますが、ヒトはもともと、死を意識してこそ生きられる生き物なのかもしれません。

読後つらつら考えてゆくうち、そんな読後感にたどり着きました。
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by tao1007 | 2014-01-23 12:51 | 読書する

気分直し...っうわけでもないんですが。

2014年最初に読んだ本が、正月の雅な気分とか、うららかぼんやり気分を吹き飛ばす内容だったもんで、こちらのブログに、正月最初スタンスで紹介するのがやや憚られた。
まっ、たんなる気分の問題なんですが(笑)。
でも、そうゆうところに、少々縁起を担ぐ私(苦笑)。

その後、何冊か読了するが、こっちのブログには合ってても、あっちにはちょっとなぁ...ってのが続き。
もう1月は更新なしか?

というところで、やあっと、この2冊にたどり着きました。
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やっぱ、松浦弥太郎さんと長尾智子さんあたりに、ふんわり、しかし骨太に登場していただいてこそ(その著作が...だけどね)、楽しい正月!

っうことで、レビューいたしましたのでよろしかったら。

松浦本⇒けっきょく、人生は考え方次第、工夫次第ということです。
長尾本⇒料理するコトは、ヒトを自由にする。...長尾智子さんの本、続編でました
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by tao1007 | 2014-01-19 12:25 | 読書する

最終章がなかなかよいよ、この本!

書店で装丁を眺め、手に取って、パラパラと立ち読み。
なんか面白そうだから買おうかなぁ...と思いつつ、そのまま書店のあちこちを巡っているうち忘れてしまった。

3年以上たって、なんかの折にAmazonで見つけ、ああ、そうだ読みたかったんだっけなぁこの本...と、一応、Amazonのページをざっと読む。

でっ!
<内容紹介>の欄に、働けば働くほど、イタい人になっていく(略)。時給で働く若者達の世界を描く連作短編集。
...というのを見つけ、あれれそんな内容だったっけっか?とにわかに気になり即購入。(中古品で100円ぐらいだったかと)
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登場人物たちは世の中に対する漠然とした不安をもっているようではあるけれど、イタイ人??
そういうのは、あまり登場している感じがしないなぁ。
なんとなく、ライトなノリでもそれなりに頑張る人々のリアリティが面白く、私も短期でいいからこの時給800円のシゴトに入門してみたいかもなどと思う...そう入門って感じがピッタリなんだな。
ああ、このシゴトってそうゆうコトがあるんだ的な内容がちりばめられて、将来のために得るもの案外あるかもな...みたいな意味まで感じてしまいました。

ただし、この先も読みたいなぁという手前で話が終わってしまうって作風。
ちょっと気になるなぁ...。
これは、ブログ紹介はなしかも。

などと読み進めて最終章「ネットワークの王子様」へ。
この章が俄然面白かったんで、やっぱ、紹介しちゃおう!

ここに登場するリョウセイという男の子...いや男性って言ったほうがいい年かな?
天才的プログラマーにして、現在はブロガーとして生計を立てている彼の、シゴトに対する考え方がいい。

時代は、ぜったいこっち方面に流れてゆくだろうね。
と思いつつ、かなり満足して本を閉じた次第です。
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by tao1007 | 2014-01-17 16:07 | 読書する

今年の初読書は、怖い本

毎年、最初に読む本は、正月らしい本にしたいなぁ...と思っている私です。
たとえば、希望あふれる本とか、そこはかとなくココロが落ち着く本とかを読みたいってことですが...、なんと今年初読書は、非常に怖い本に当たってしまいました。

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現役官僚が、覆面作家として書いた「原発ホワイトアウト」。

小説なので、つまりフィクション。
しかし、そうゆうカタチを取っているものの、もうさもありなん、あるだろうなぁ...という内容です。

世の中は経済の原理で廻っているのはしょうがないとしても、ここに描かれているカネの流れはそうゆうご立派なものではない。
国の基幹産業としての品格と責任、あるいは、国のリーダーとしての能力を持たないヒト(ヒトたち)が、単にその権力を保持するためってだけに流れているカネの威力を書いた本。

それが、今回の原発事故を呼び起こし、さらにこの小説では、次なる原発事故までも...呼ぶ。

とりあえず、今の時点ではフィクションである次なる原発事故のシーンは、本気で怖く。
そこに至る、電力会社の集金システムとその後の権力保持に使うためのカネの流れ、および、その流れを守るためのなりふり構わないやり方はもっと怖い。

...正月最初に読んだ本がコレかぁ...と暗澹としつつ、日本人なら読んで自分なりの意見をまとめておくべきかもなどと思う。
本の帯には、18万部突破!と踊っているけど、もっとたくさんのヒトが読むべき本かもしれませんね。
正月早々じゃなくてよいけれど(笑)。
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by tao1007 | 2014-01-13 15:04 | 読書する

2014年元旦は新月ですよぉ~!

...って、さきほど、来年の暦をぼんやり見ていて、気が付きましたっ!

旧暦の元旦が新月はじまりなのは当たり前だけど、グレゴリオ暦の今は、かなり珍しいんじゃあないでしょうか?

ということで、一度読んだ月をテーマにした本を再度紐解き...えーっと、明日帰省で、その準備やらで忙しいんですが...。
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んで、なかなかいいじゃんということで、こっちにもレビューしてみましたっ!
2014年元旦は新月なので、月と占星術の本などを

けっこう、ビジネス書のレビューが多いブログですが、2013年の最後は、占いの本?!
と、書いてる本人も思いましたが、それも、なんか来年を象徴しているように思います。
どんなって?
うーん、なんとなく。
っーか、ココロの声を聴いて行動するヒトが多くなりそうな気がしますかね、ヤマカンですが(笑)。
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by tao1007 | 2013-12-29 18:34 | 読書する

ホントにブルースのような物語

って、ブルースがどんなものかよく理解もせず、このブログタイトルを書いてるかもしれませんが...。

でも、これは、辛さのなかにある、優しさ穏やかさといったイメージをまとうかのような物語。
なので、ああ、そんなつもりでこのタイトルなのかなぁ...と。
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「東京バンドワゴン」シリーズで人気の作家・小路幸也の、ちょっと違った面も垣間見られる話。

実は、数ページ読んで、「あれれ?これって1度読んでる!!」と気が付いたものの、ふと、過去に読了した時の心地よさを思い出して、結局再読。
古本とはいえ、買ってしまった本だしねぇ...。
っうことは、我が家のカオスとなっている書棚のどこかにもう一冊あるんだろうか?
...うーん。まあいっか。

で、「ちょっと違った面」とはいったものの、これも小路幸也氏が得意とするところの「死人の出ない日常ミステリーワールド」。
私がこの作家を好きなもっとも大きなポイントだ。

そして、自宅を改装して作った喫茶店という興味そそられまくりのメイン舞台。しかも、それが、千住という古い街のどこかにひっそりとあるんだとか。
そこも惹かれる点である。

さらには、その店のオーナーである、きゃしゃで繊細な主人公(男性)と、従業員である元女子プロレスラーの丹下さんの頼もしさ、そこに寡黙で優秀な刑事という下宿人...という組み合わせも、不思議な魅力を醸している。

そして事件は、急にいなくなった姉を探して欲しいと、小学生の少女から依頼されたことに発し、過去に主人公が巻き込まれた事件の加害者が、刑務所から出所してくることから始まる不穏な空気と緩やかに交わってゆく。
全編通じて、伏線の貼り方と、エンディングまでの間にそれを拾うやり方も絶妙なんである。
エンディングに近づくにしたがって、日常に起こるささいな事件然としたものの裏に、警察権力の「正義と勘違いした悪巧」みたいなもの関わっていて...。
やっぱ、内容じたいは、「東京バンドワゴン」と比べて、少し辛口。

うーん。
ミステリーテイストの物語を2度目...なのに、楽しめました。
いや、筋を知っているからこそ、もっと深く堪能できたといったほうがいいしら?

実は、上質なミステリーってのは、こんな風に何回も読んで熟成させるものなのかもしれませんね。

これは、まさにそうゆう読み方に似つかわしい物語。
長く多くのヒトに聞き継がれているブルースのごとくです、やっぱり。
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by tao1007 | 2013-12-19 11:16 | 読書する

知らないより知ったほうが怖くない、原発のコト

第一原発の事故の日(2013年3月11日)からずーっと、ツイッターで、現地の様子を流しているハッピーさんという作業員がいる。
そのツイートは、リアルタイムの福島第一原発の様子に加え、長くこの仕事に携わった専門家としての意見、フォロワーへのアドバイスに満ち満ちている。
それが、この10月に書籍化されて、さらに、基本的な情報をきちんと得ることができるようになった。
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いやぁ、なんか、メディアで報道されていることとずいぶん違うじゃん。
やっぱりなぁ。

ということで、こちらにもレビューしてみました。よろしかったら。⇒福島の原発の真実...現場の声を聴いて、結局のところはどうなのかを知る
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by tao1007 | 2013-12-13 18:15 | 読書する


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