12月上旬から始まったNHKドラマ「坂の上の雲」。
夜の7時半から1時間半もTVに拘束されてはかなわないので、あとから見ようと録画する。

しかし、いろいろあって見ることかなわず、2回分3時間もためて、このままゆくと録画したまま見ない羽目になりそうなんで、昨日から少しずつ見始めて、やっと今日の夕方視聴完了。
まずは、俳優人の皆様、良くぞ3年間、何事も無くドラマを終えられましたね。
...ということで、ああ、よかったよかった。
主人公のお2人はまあ大丈夫だろうけれど、とりまく年配俳優人たちと同じ年頃の方々は、この3年で、ずいぶんたくさん鬼籍に入ってしまいましたもの。
2009年の末に、へたすりゃ大河よりも密度の濃いドラマを見せられて、しかもそれが4回もあったというのに、あろうことか「来年につづく!」と知って愕然とした。しかも「最終回は、再来年...って」と、次は呆然。
私だって、当時、大病したばっかりなので、最後まで見られるかしらとか思いました(笑)。
それがまあ、よくぞ...って、まだ半分だけなんでした。
最終年の今年は、全編日露戦争だらけで、正岡子規も亡くなってしまったもんで大好きな根岸のあたりのシーンも皆無。
第一回は、よき時代の松山のシーンやらも多かったところがなんとも素敵だったものが、なんか今年は、あたりまえだが軍人、軍艦だらけの上に、まるで無駄なもののように兵隊たちが死んでゆく。
実際のところは、やや辟易なドラマです。
「半分寝てたけどね。」ではじまる老母の電話。「ずいぶん勇ましい勝ち方をしたと教えられたけれど、日露戦争って何で勝てたんだろうねぇと思うわね」と...聞いて、「ああそうか」と。
私たち日本人は、近代化に至る間に起こった戦争の数々を、勝ち負けでしか捉えてこなかったように思うけど、それが実際はどんなものだったのかを実は知らない。
太平洋戦争は、多くのドラマと老母たちの世代の話を聞いて、その悲惨さを少しずつ知ることもできるけどそれでもピンと来ることは少なくて、日露、日清戦争なんて、学校の授業でもすっぱり飛ばされたものねぇ。
作家・司馬遼太郎は、戦争の良し悪しではなく、起こったことをまずは、きっちり書きたかったってことでしょうか?そして、読者にその全貌を見せたかった?
とすれば、ドラマを見て辟易させる...は、ある種、本意にかなったことかもしれません。
ドラマは、まだ、あと2回も残っていて、どうやらそこも戦争だらけの話の模様。
しかし、それが本意とすれば、最後まできっちり見てみましょうかとも。
実は、ちょっと苦手な司馬遼太郎作品、これも、「坂の上の雲」ぐらいは読んでみたいなと思うのでした。