急な階段を手すりを頼りにゆっくり上ると、
こんな開けた光景の場所に着く。
この光景は、岩肌に彫られた約60体の観音様が毎日眺めていらっしゃる景色でもあって、300年前からずーっと、この光景の中で生きるひとびとの変化を見守ってらした。
しかし、見守るといっても、こんな感じとか...。
こんな感じとか...なんですけどね(笑)。
何回見ても、なんかうとうとうたた寝されてるような...。
場所は、東北の福島市内。
岩屋観音寺という古刹があって、その本堂裏側一帯の古い岩盤に大勢いらっしゃる。
なかでも、この頬づえついた方々が、私のいっとう好きな観音様なんですが、この”のほほん”な感じは、あたりの観音様すべてに共通。
こんなおおらかな方々をいったいどなたが彫ったものか?
近くの解説看板を見れば、「仏像の儀軌に通じた修行僧が敬虔な鑿を振るったものと思われます」とある。
極めると、けっきょく、こんな風におおらかになる...ってことでしょうか?
私もあやかりたいです。