早朝外を見れば、「冬の日の晴れの見本」のような天候が、ここ数日続いている。
なので、富士の定点観測のため(うーん。ちょっとかっこいい響き...)早めに家を出て富士見坂経由で出勤。しかし、肝心の富士山の辺りは、ちょうどそこだけ、雲とか霞とか...もしかすると排気ガスか?...ともかく見えない。
代わりに、寺の敷地にアートを発見。
場所は、西日暮里・養福寺の仁王門裏手。
タイトルは「空の水」と言うんだとか。空の一点から広がるように大粒の雨が降る...。実際、雨の日に傘もささずに空を見上げて、雨にも負けず目を見開けば、こんな感じに光景が見える。水の粒は、木製とも思える優しい感じにみえるけど、そっとさわってみたらヒンヤリ堅く冷たい。
素材は鋼とあった。
ハードに火花を散らして鋼と格闘したアーティストは、女性らしい。作品のカードには、青木野枝とあって、こんなアート展示な感じ、期間限定の催しなのかしら?最初は、寺の持ち物?なんて思ったんですが、ちょっと不明。
ちなみに、ここの仁王門。
華やかな色に彩られて、ごく最近作られたものとずーっと思っていたが、宝永年間(1704~11)の建築なのだとか。かるく300年ぐらい建っているわけ。すごい!
アートの奥にいらっしゃるのは、四天王のうちの広目天(こうもくてん)・多聞天(たもんてん)様のどちらか(すみません。忘れました。また行ったらよく見ときます。)で、もちろん、表側には、怖い顔して立ってらっしゃる一対の仁王様。
門も含めて、台東区の指定文化財と解説もあり、ともかく古い時代から受け継がれてきた。
でも、これもアート。
今のアートと昔のアートは、台東区の一角で介し、今と昔が交信するような空間を形作っている。
このアートのあるあたり、300年前にタイムスリップする入り口なんか、余裕で存在しそうだもの。