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ココロはいつも休暇中



紙と色のギャラリー

銀座のPaper House紙百科に行く。
このごろ、銀座・丸の内度数が高い私だ。

ここは、製紙会社が運営するギャラリーで、入り口を入ると葉書大にカットしたカラフルな紙見本が展示されていて楽しい。簡単なアンケートを書けば3枚だけもらうことが出来るのも素晴らしい。
本日は、黄色バージョンを3枚ありがたく頂戴した。

奥は、小さいけれど深いテーマの企画展を不定期で実施。
今日は、赤・桃色、青・紫色、黄・橙色、黒・鼠・白、緑色、茶色の6つの色合いのチップの集合体からなる塊が展示されていて、それぞれに興味深い解説が添えられていた。
そこにある色は日本語の名前が付いた日本の伝統色の数々から100色ほど。解説には、奈良、室町から江戸時代までの人の暮らしや、万葉集の歌なども引き、400字程度の短い文に色をとりまく「美しき世界と歴史」がこめられている。


赤系ならば、桜、紅梅、撫子、牡丹、躑躅(つつじ)、桃。芥子、鬱金(うこん)、菜の花、支子(くちなし)、丁子、山吹...黄色系。露草、藍、水浅葱(みずあさぎ)、藤、杜若(かきつばた)、茄子、桔梗、紫苑の青に...と詳しくみてゆくと植物の名前の数が絶対的に多いことにきづく。ヒトは美しさを自然物からいただいてきたことを再認識するとともに、この微妙な色の差を認識し、区別し、名前をつけて愛おしんだ先人たちののことに思いを馳せたりもする。

帰り際に、ノートや紙見本などのグッズコーナーもチェック。
平凡な中綴じの小さなノートが飾られていて、良く見ると表紙には、「風をきくノート」、「みずのようなノート」、「ひかりのなかのノート」とノートに名前が付いていた。このノートを持って、風から聞いた声を書きとめ、ながれる水のようによどみなく美しいことをつぎつぎと書き出す...ってこと?すごいなぁ...。
折れて、丸めて、書けて、染めることができ、束ねられる、紙のもつ可能性の凄さに改めて驚き、感謝してみたりしたのだ。
by tao1007 | 2006-08-30 23:24 | 素敵なモノ
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カラダもココロも休暇中

by tao1007
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