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ココロはいつも休暇中



村上春樹氏をふと思う日

村上春樹氏をふと思う日_f0108825_115212.jpg村上春樹著「東京奇譚集」を図書館から借りてきて仕事の合間を縫って結局1日で読了してしまった。実はこの本、図書館にオーダーするも、200人とかの尋常ならざる数の予約者が私の前に立ちはだかっていたこと、加えて短編集という気安さから、一度立ち読みだけで読みきってしまったもので、再度ゆっくり読みたいと思ったところで、図書館から連絡、今日とりに行ったという次第。結局、この本は、やっぱりもう一度読みそうな感じがするので購入してしまいそうな気もする。





ちなみに私の村上氏の本に対する好みは両極端で、「ぜーんぜん意味がわからず嫌い」というものと「すごーく好き」のどちらかだ。
好きは、順番に「遠い太鼓」、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」、「海辺のカフカ」、「ダンスダンスダンス」、「羊をめぐる冒険」、「村上ラジオ」、「日出る国の工場」、「ノルウェーの森」、「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」あたり。「東京奇譚集」は「海辺のカフカ」の次ぐらいに好きな本だろうか。
嫌いは、「国境の南、太陽の西」、「ねじまき鳥クロニクル」、「アフターダーク」、「神のこどもたちはみな踊る」、「スプートニクの恋人」。
人気作家とは言え、別にその全部を面白く読む義務はないし、作家自身もそんな期待は絶対もっていないと思うので、こんな風にリスト化することもないのだが、この両極端な感想を持った本に共通するのが、嫌いな本であっても「その内容をすごーくよく覚えている本」だということを発見したためあえてここに残してみることに。

とここで、本当にこれで全部か?と思い立ち、インターネットにて全著作を検索。
両極端は嘘ですね。その他、どちらでもないなぁ~と思った本結構ありました。
しかし、サリン被害者とオウム信者をテーマにした「アンダーグランド」と「約束された場所で」以外は実はその内容をまったく思い出せない本、単にその存在を忘れていただけでした。タイトルを見ると読んだ記憶はあり。
よくわからない本は躓きながら読んだから内容が記憶に残り。好きな本は最低3回は読んだのでもちろん覚えている。しかし、その他は、たぶん、面白さが勝って読み飛ばしてしまった本と思われます。どうでも良い本だったという意味ではないですね。たぶん。

...と考えると村上さんという作家はやっぱり凄いですね。
とにかく、なんとしても、淡々と読ませてしまう作家という意味で。

このひとの本は押し付けがましくなく...というよりやかましくないという意味で本当に本を読むことが好きなひとそのもののような気がするし、かつ、その著作の中にちりばめられたアイテムが、本好きの心理をなにげなくついてくる。
「図書館」とか「白いシーツをしいたベットがある清潔な部屋」とか「冷えたビール」、「入れたてのコーヒー」、「海辺のカフェ」、「バー」、よく出てくる食べ物もサンドイッチとかの本を読みながら食べられそうなものが多いような気がするし...。登場人物はあまり戦ったり、争ったりもしない、思索型というイメージ。どうでしょうか?

ところで、インターネットで出てきた著作リスト。その膨大さにちょっと眩暈もします。体力があるひとです。肉体的にも精神的にも。たぶん。
by tao1007 | 2006-05-16 23:04 | 読書する
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