またも、会期終了ギリギリにトーハクの特別展にゆく。
「和様の書」である。
文字を持たなかった日本人が、中国から「漢字」を輸入→唐風=中国風の書体を会得することを目指し→やがて、同じ漢字書体でも、日本の美意識でもって徐々に変化し、日本独自のスタイルの書を作り上げた。
その日本独自のスタイルが和様。
って言われてもよくわからないですけどね。
私としては、博物館による「書」の企画展は、文字より実は、書かれた「紙」に興味津々。
そこに和様とくれば、趣向を凝らした紙の数々、バッチリたくさんありました。
日本人って、やっぱ細部までこだわって飾るってのが好きなんですねぇ。
特に雲母が練りこまれた(?)料紙に描かれた古今和歌集(元永本)がすばらしく!→
トーハクのブログにもあります。
他にも、いろいろな色紙を横に長くつないだものに書いたもの、
さらさらと書かれた詩歌の挿絵のごとく、ちょっと愉快な絵が描かれたもの、
屏風のあちこちに、いたずら書き(失礼!凡人には、そのようにしか見えませんっ!)のように書かれた文字なんかも私ごのみ。
そうして、じっくりゆっくり眺めていたら、なんだか私も、書をしたためたくもなる。
まずは、お習字から始めようかなぁ。
...なんて。
時間を書けて墨を刷り、筆でさらりと書く。
その助走とアウトプットのタイミングみたいなものに、ちょっと惹かれるモノがあります。
なんだか、過去の日本人が描いた雅な文字たちが、「やってごらんよ」と誘っているようでもあります。