今日から10月。
わーいいよいよ読書の秋だぁ~!とか行って図書館へ。
しかし、秋だっーのに暑いです。
既刊本の棚をゆっくりながめていると、かつて人気がありすぎて借りられなかった本が、ずらり7冊も並んでいた。
東野圭吾の「新参者」。
たしか、本が出版されてすぐに、阿部寛主演でTVドラマ化されたり、2010年のこのミステリーがすごいで1位になったり...そんなのもあって、図書館で借りようと思っても待ち人300人!...とか。
なんだかそのままになって読まずに今日に至る。
いや、その後続編かつ映画の原作「麒麟の翼」は買って読んだか...。
で、せっかくなので1冊借りる。
外は暑いので、図書館の中で読み始めしっかり嵌る。
TVや映画でヒットしてしまった作品を、あとから原作に当たると、頭の中では、主人公=TVや映画で主演した役者...となってしまうのが欠点。
しかし、この「新参者」の主人公・加賀恭一郎は、彫りが深くて浅黒いってあたりも、ちょっとなぞめいたあたりも、阿部寛を思い描きながら読んでも、はずさないのでまあいいか。
舞台は、日本橋界隈。その街に住む女性がある日殺害され、刑事の事件捜査を軸に繰り広がる物語は、日本橋という街を深く掘り下げる効果もあって面白く。
刑事が事件の全容をさぐりながらも、その捜査という行為じたいで登場人物が少しずつ癒されてゆくという、刑事モノらしくない物語展開も面白かった。
そういえば、TVも映画もきちんと観てなかったかも。
機会があったら、DVDを借りてこようか。
いや、日本橋散歩にでも繰り出してみる?
そういえば、TVドラマがオンエアされてたときに、やけに日本橋が混雑していた記憶がにわかによみがえってきました。