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素晴らしき深大寺の「お練行列」

3月3日と4日は、調布深大寺のだるま市。
素晴らしき深大寺の「お練行列」_f0108825_22145214.jpg


実際は、深大寺の「元三大師大祭」にあわせて、だるまなどの市が立つという関係性で、その最大のクライマックス「お練り行列」がなんとも素晴らしく感動いたしました。

行列は、たぶん100名以上(見た感じですが)、寺の鐘がゴーンと打たれたのを合図に、ゆっくりゆっくり進みます。
先頭は、鐘を打つお坊様→高張提灯を持つ2人→錫丈を持つ2人→ここで、山門のところで演奏していたお坊様がたが列に加わります。
ちなみに、この方達が演奏していたのは、笛や笙などの雅楽器風のもの。神社の演奏に馴染んだものが、ここでも奏でられておりましたが、わたしにとっては、そこが大変珍しい感じ。

次は、露払いのお坊様1人。
浄水をまき散らしながら進み、その水をわが身にもかけていただけないかという風に観衆たちはやや身を乗り出します。
次は、ねずみ色の裃・袴姿で供物を手にもったひとびとが大勢続きます。
供物は、朱塗りの三方に紅白餅と紅白だるま模様のパッケージに包まれたお菓子。みんな真ん中に梅の花がちょこんと1本立っているのが非常に可愛い。
この方々の口に、不自然なほど大きな紙覆いをつけて、これは、供物に息がかからないようにするためなんだそうです。この方々は、深大寺の檀信徒の方々だそうです。

次は、火消し纏を先頭に火消し衆の面々。
みなさま、とび職の方々だそうですが、半纏の襟元には、組頭、副組頭、小頭と幹部役職名が染め抜かれ、どなたもその名に恥じないいなせな集団。木遣を唱和しつつ進みます。
そしてさらに、先ほどの裃袴に供物を持った行列。

次は、ホラ貝を吹くお坊様が登場、その後ろにはしばらくお坊様方が続きます。
まずは、朱色の衣に美しい金襴の袈裟姿の方々。
それが、これです。
素晴らしき深大寺の「お練行列」_f0108825_2261632.jpg

ああ、そういえば、行列の佇まいに圧倒されて、ここまで写真をとるのを忘れてました。

さあ、いよいよ深大寺最高位のお坊様、山主様が、頭上に朱傘を掲げてもらいながらゆるゆると登場。
これは、さすがな貫禄。なんだかありがたい気持ちになってきました。

その後もまだまだ列は続き、供物を掲げるお坊様ふたり→公家装束のひとびと→朱色の衣に紫&白抜き花模様が可愛い袈裟のお坊様...こちらはお若い方々です。

なんだか、夢のような行列は、こうして私の目の前を絵巻物を開いてゆくように通り過ぎ、大師堂のほうへ向かいます。これから、元三大師像に対して献供式なのだそうで、護摩が焚かれ、力強い読経が聴こえてきました。

ああ、すごいものをみた。
だるま市、この「お練行列」を見てこそのものかと、つくづく実感いたしました。
by tao1007 | 2011-03-03 21:29 | 多神教の国の文化
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by tao1007
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