老母上京2日目。
朝ごはんを食べながら、「門をくぐって坂道を上がると、一本だけ背の高い樹があってね...。」あれをまた見たいものと唐突に語り始めたのは、どうやら小石川植物園のことらしい。
「あそこは、また、そうとう歩くなぁ」と一瞬思うが、私の心配は軽く無視されて、「では、今日はそこへ行きましょう」と、いうことになる。
万全を期して、行きはタクシー使用の1070円。
いつも歩き=0円の私としてはやや懐が...と思っていたら、老母がタクシー代をおごってくれた。
いやはや、失業暦長いもんで、面目ない、すみません(笑)。
さて、小石川植物園の正門を入るとそこは確かに坂道がある。
...が、登れども高い木だらけ、やっと平地になったなぁと思えば、あたりにあるのは、こんどは紅葉とか桜の樹とか低木の木々。
さらに奥の針葉樹のエリアへ行けばさらに高い樹多数だが、肝心の一本だけ背の高いやつ...なんてありません。
しかたないので、それ風を探し、「これなんかどうです?お母さん。」
そうね、コレだったかもしれない。とやや適当。
じゃあ、こっちは?なんとなく、一本だけ背が高い感じしない?
うーん。そうかもしれないね。
と、無駄な応酬をしばし。だって、もうこのあたりはそうとう坂道から程遠く。登った先にってのには当てはまらない。
しまいに「もう50年以上も前のことだし、周りの木々もずいぶんすくすく育ったものだね。」とか言いいはじめ、樹木探しは諦めた模様。
さて、11月にも入り暦の上では今日は立冬、とはいえ紅葉を楽しむのにはやや早く。
さすがの植物園も面白くないかも...と思っていたが、そうでもなくて。
アザミの花とかも咲く。
コダチダリア などは、今が見頃のようでして、展示にもやや気合が感じられ。
どうやら、この花、4m50cmも育ったらしい。
他にも、季節的には山茶花やらビワ。
あるいは柊の花なんてゆう植物園でなければなかなか見られない珍しい花も多数、珍しい実を結んだ木々もあり楽しい。
例えば、ムラサキシキブや南天などポピュラーな木々だとしても、相当の大木で、いつもの(よそ様の)庭先で見ているモノとは種類違い?...というぐらい違って見える。
で、あの黄色い花は何?と近づけば...。
ああ、木の実ですね。これは、マルバチシャノキと言うんだそうで。そばには、同じく黄色い実がなるカリンの林も広がっている。
最後に、園内最古の建物であるとされる「柴田記念館」も見学。
するとそこにはバラが咲き...。
いや嘘です。ヒマラヤ杉のマツボックリ。
...杉なのにマツ?ヒマラヤ杉は松科なんだそうです。
何かいい年としした母娘が広い園内を開園と同時に入ってあっちへこっちへウロウロと...。
ハッと気づけば、もう12時。おっ!と見れば、万歩計はもう1万歩を越えている(笑)。
これって、つまりネイチャーズハイなんじゃないですかね?