友人来訪。
今回は、上野公園内を散策→精養軒の不忍の池を臨む席でお茶→一度行って見たいと思っていた、老舗の居酒屋シンスケへ...と、友人の「したい!」に忠実に応えていたら、予想しなかったちょこっと粋な雨の金曜日に。
酒豪の友人は、純米酒のぬる燗。下戸の私は、それをちょっとだけ味見させてもらって、初老の紳士だらけの中に私たちだけオンナふたり酒。
つまみは、芹の胡麻和えとか、かつお生利と蕗の炊いたの。春の山菜の天麩羅に生麩の田楽、鰻を少々。ああ満足。
話題は今回も、今自分がやりたいことの相談と彼女のやりたいことを聞く。
そうして、気分がまた一歩だけだが進んだ気がした。
上野の桜はとおに散り、葉の緑が日ごとに濃度を増してゆく。
毎日見てれば、かえって気づかぬ微細な変化だけれども、日々勤勉に光合成をして緑を深め、いつしか夏の陽射しをさえぎる立派な木立になってゆく。
それと同じに、少しずつ少しずつ、やりたいことのスタートラインに向かっている。
そんな気がしてきた。
ほんとにほんとに、持つべきものは友。ありがとう。